この記事で解説すること
- ベストエフォート型の意味
- ギャランティ型との違い
- 実測値を確認する方法
- 用途別に必要な通信速度
- 通信速度の速い光回線をご紹介
通信速度が1Gbpsの光回線を契約しようとしたのにスタッフに「ベストエフォート型なので1Gbpsの通信速度が出ることはないです」と言われました。
ベストエフォート型って何なのでしょうか?


ベストエフォート型とは「最大限努力する」サービスのことです。
そのため通信速度の表記を見ると「最大」と書かれていると思います。
通信速度の単位
1秒間当たりの情報転送量をbps(bit per second)と言います。
1000bps=1kbps
1000kbps=1Mbps
1000Mbps=1Gbps
一方「最大」ではなく「常に」1Gbpsの通信速度が出るサービスのことをギャランティ型と言います。
名称 | ベストエフォート型 | ギャランティ型 |
速度の違い | 最大○○速度 | 常に○○速度 |
この記事では「ベストエフォート型の意味」や「ギャランティ型との違い」を徹底解説しています。
最後には光回線通信速度ランキングを載せましたので速い光回線を利用したい人はぜひ最後までご覧ください。
この記事を見ることで「ベストエフォート型とギャランティ型との違い」「用途別に必要な通信速度」「今のインターネット通信速度」「速い光回線」が分かるようになります。
それでは早速見ていきましょう。
この記事がおすすめの人
- ベストエフォート型について知りたい人
- 今の通信速度が知りたい人
- 速い光回線を探している人
ベストエフォート型の意味とは?
ベストエフォート(best effort)のbestは最善の意味です。
effortは努力の意味なので日本語訳では「最大限の努力」という意味です。
通信速度におけるベストエフォート型というのは「最適な環境が揃えば最大速度が出るが保証はしない」というものです。
多くの回線事業者はベストエフォート型サービスのため「最大1Gbps」という表記がされています。
ただし実際に1Gbpsが出ることはほとんどなく、使用している機器の性能やケーブルの種類、時間帯、接続ユーザー数やデバイス数などなど様々な要因によって通信速度は決まります。(一定値で決まるわけではなく常に変化します)
マンションや夜など多くの人が同じ回線を利用する環境では1人当たりの回線速度が遅くなるのがベストエフォート型の特徴です。
ベストエフォートが採用される理由
なぜ通信速度が不安定なベストエフォートを採用するのでしょうか?


結論から言うと「安いから」です。
1Gbpsのサービスを「常に」「全ての人に」提供する場合は設備の設置に高価なコストがかかり、ネット回線の利用費が月10万円弱もかかるようになります。
ネットの利用料金に毎月そんなに払えません。。。


高いですよね。
そこでベストエフォート型サービスの出番です。
ベストエフォート型サービスにすることで1本の光ファイバーを皆でシェアして利用するので混みあう時間帯は通信速度が遅くなりますが、その反面利用料金が安くなります。
個人利用ならベストエフォート型サービスが一番です。
しかし、「高くても良いから通信速度が速い方が良い」もしくは「商用利用をしたい法人」はベストエフォート型サービスの反対に位置するサービスの「ギャランティ型サービス」がおすすめです。
ギャランティ型の意味とは?
ギャランティ型とは通信速度の保証をしてくれるサービスです。
通信速度に波があるベストエフォート型と比べてギャランティ型サービスは「常に」速い通信速度を利用できるのがメリットですが費用が高いのがデメリットです。
月額おおよそ5~10万円前後の利用料金がかかるので法人向けサービスともいえます。(個人利用も可)

ベストエフォート型サービスでは通信速度が遅すぎるけどギャランティ型サービスは高すぎるという人におすすめなのが中間のバースト型サービスです。
バースト型の意味とは?
バースト型とはベストエフォート型とギャランティ型の良いとこどりをしたサービスです。
最低品質を確保しつつ、確保帯域を超えた際はベストエフォートに切り替わるのが特徴です。
ベストエフォート型は安価、ギャランティ型は高価なのに対してバースト型は中間に位置する価格帯です。
最低限の速度保証は欲しいが安いのがよいという方におすすめなのがバースト型です。
快適に利用できる通信速度はどのくらい?

ベストエフォート型サービスは常に1Gbpsの速度が出る訳ではなくその時に応じて通信速度が変化するということが分かりました。
では、実際に利用する上でどのくらいの通信速度があれば十分なのでしょうか?

用途別に必要な通信速度を表でまとめましたのでご覧ください↓
用途 | 快適に使える速度 |
メールの送受信やウェブサイトの閲覧 | 1Mbps |
ビデオ通話やSNSの写真投稿、YouTube720pの視聴 | 3Mbps |
YouTube1080pの視聴 | 5Mbps |
4k動画の視聴 | 25Mbps |
スマホのオンラインゲーム | 10~30Mbps |
PCのオンラインゲーム | 30~100Mbps |
上記の図の通り、メールの送受信やウェブサイトの閲覧だけであれば1~3Mbpsくらいあれば十分快適に利用できます。
動画視聴やゲームをする場合は10Mbps以上あればかなり快適に利用することができます。
ただし、オンラインゲームをする場合は通信速度よりもPing値の方がより重要になります。
Ping値とは?
Ping値とはデータの応答速度にかかる時間を数値で表したものです。
数値が小さいほどタイムラグが少なく快適に通信ができます。
Ping値が大きいとゲームする場合、ボタンを押して攻撃したのにかわされたり、相手の攻撃をかわしたはずなのに当たったりといった「ラグ」が起きます。
Ping値の値が小さいほどラグも小さくなるので快適にゲームをプレイすることができます。
動画配信やFPSなどのゲームをする人はPing値が低い光回線やスマホキャリアを選ぶようにしましょう。
実際の通信速度を計測する方法
日常生活で利用するのに必要な通信速度は分かりました。
では今現在のネット回線の通信速度はどのようにして測定できるのでしょうか?


インターネットの通信速度を測定する方法はとても簡単です。
以下のサイトで測定ボタンを押し、数十秒待つだけで測定が完了します。
いくつかおすすめのサイトがあるのでご紹介します。
- SPEEDTEST NET
- Fast.com
- ブロードバンドスピードテスト
- Google検索窓で「スピードテスト」と検索
それぞれ紹介していきます。
ベストエフォート型サービスの場合、通信速度は固定ではなく常に変化するため、下記4つの方法で全て違う数値が出ると思います。
おおよその数値としてご利用ください。
SPEEDTEST NET
SPEEDTEST NETはシンプルで使いやすい速度計測サイトです。
ダウンロード速度・アップロード速度・PING値が測定できますが、ほかのサイトと比べて数分時間がかかります。
画面真ん中の「行け」を押すと測定が始まります。
Fast.com
Fast.comはネットフリックスが提供している通信速度計測サイトです。
サイトに入るだけですぐに計測が始まるので1番速く計測が終わります。
計測が終わると大きく下りの速度が表示されますが、「詳細を表示」を押すとアップロード速度の数値や他の情報も見れるようになります。
ブロードバンドスピードテスト
ブロードバンドスピードテストでは計測した結果をプロバイダや地域ごとに比較することができます。
比較対象がいることであなたの回線速度を客観的に判定することができます。
画面真ん中の「スピードテストを開始する」を押すと通信速度の測定が始まります。
Google検索窓で「スピードテスト」と検索
グーグルの検索窓で「スピードテスト」と検索し、青枠の「速度テストを実行」を押すことで通信速度の測定ができます。
サイトに入る必要がないため、ウイルス感染が不安な人やサイトに直接入りたくない人はこちらを利用しましょう。
通信速度の速い光回線
ここからは通信速度の速い光回線をご紹介します。
今のネット環境に不満がある人は下記で紹介する通信速度ランキングを参考にあなたに合った光回線をお選びください。
通信速度ランキング | 光回線名 | セット割のスマホ会社 | 平均Ping値 | 平均ダウンロード速度 | 平均アップロード速度 |
1位 | コミュファ光 | au | 14.99ms | 533.62Mbps | 364.79Mbps |
2位 | NURO光 | ソフトバンク | 12.09ms | 507.06Mbps | 449.06Mbps |
3位 | eo光 | au | 20.77ms | 478.5Mbps | 336.14Mbps |
4位 | auひかり | au | 17.51ms | 418.27Mbps | 359.22Mbps |
5位 | ソフトバンク光 | ソフトバンク | 17.17ms | 313.94Mbps | 211.58Mbps |
6位 | So-net光プラス | au | 18.36ms | 307.71Mbps | 224.55Mbps |
7位 | ドコモ光 | ドコモ | 21.85ms | 270.99Mbps | 207.56Mbps |
8位 | ビッグローブ光 | au | 20.38ms | 256.89Mbps | 206.23Mbps |
みんそくより調査
上記のランキングの通り、最も速い光回線はコミュファ光です。
とはいえ第8位のビッグローブ光でも普段使いには問題ありません。
どうしても速い光回線を利用したいという人は上記の通信速度ランキングを参考にして光回線をお選びください。
通信速度よりも月額料金の安さにこだわる人はセット割がある組み合わせで選びましょう。
セット割とは?
セット割とは特定の組み合わせでスマホと光回線を契約することで毎月スマホ料金から割引されるサービスです。
セット割を適用することで家族4人で2年間利用した場合、105,600円分も安くなります。(月額1,100円×4人×24ヶ月)
セット割が組めるスマホと光回線の組み合わせは以下の通りです。
スマホ | 光回線 | セット割 |
au |
|
|
ソフトバンク |
|
おうち割 |
ドコモ | ドコモ光 | ドコモ光セット割 |
BIGLOBEモバイル | ビッグローブ光 | 光SIMセット割 |
UQmobile | ビッグローブ光 | ギガMAX月割 |
光回線の正しい選び方について詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください⇒おすすめの光回線を4つのランキングで比較|失敗しない選び方も解説
各光回線のおすすめの申込窓口をご紹介します。
ベストエフォート型のまとめ

ベストエフォート型とは最大限努力する通信速度の仕組みです。
環境が整えば理論値の速度が出ますが様々な要因によって実際に使える通信速度は下がっていきます。
ギャランティ型とは速度の保証をしてくれるサービスですが、月額料金が高いので法人向けサービスとなっています。
ベストエフォート型とギャランティ型の良いとこどりをしたサービスがバースト型です。

今の通信速度に不満がある人はぜひ通信速度ランキングを参考にしてあなたに合った光回線をお選びください。