ISDNとADSLと光回線の一番の違いはズバリ通信速度です。
ISDN | ADSL | 光回線 | |
通信速度 | 64kbps | 最大50Mbps | 最大1Gbps |
上記の図の通りISDNは通信速度が64kbpsなのに対してADSLは約781,25倍の最大50Mbpsと大幅に通信速度が速いです。
光回線はさらに速く、ADSLの20倍、ISDNの1万5,625倍と桁違いに速いです。
通信速度の単位は以下の通りです。
通信速度の単位
1B(バイト)
1000B=1KB(キロバイト)
1000KB=1MB(メガバイト)
1000MB=1GB(ギガバイト)
1000GB=1TB(テラバイト)
この記事では「ISDNとADSLと光回線」の3つの違いを元販売員が分かりやすく図解を交えて解説しています。
ISDNとADSLはサービス終了予定のため記事の後半ではおすすめの光回線の選び方もご紹介します。
「ISDNとADSLと光回線の違いが知りたい人」「光回線への乗り換えを検討している人」はぜひ当記事をご覧ください。
この記事を見ることで「 ISDNとADSLと光回線 」の3つの違いとあなたに合った光回線の選び方が分かるようになります。
この記事がおすすめの人
- 「ISDN」「ADSL」「光回線」の違いが知りたい人
- ISDNやADSLから光回線への乗り換えを検討している人
※この記事は総額表示に対応しています。
ISDNとADSLと光回線の違い
ISDNとADSLと光回線の違いをさらに詳しく見ていきましょう。
ISDN | ADSL | 光回線 | |
通信方式 | メタルケーブル | メタルケーブル | 光ファイバー |
信号方式 | 電気信号 | 電気信号 | レーザー光 |
通信速度 | 1回線64Kbps() | 最大50Mbps | 最大1Gbps |
価格 | 高い | 安い | 安くなってきた |
普及年代 | 1990年代後半 | 2000年代前半 | 2000年代中期 |
上記の図の通り「ISDN・ADSL・光回線」の違いは通信速度以外にも通信方式・信号方式、価格・普及年代など様々な違いがあります。
それぞれ個別に解説していきます。
ISDNとは
※ISDNは2024年1月よりサービスが終了となります。
ISDNとは電話線を使ったデジタル回線のインターネット通信技術です。
ISDNが普及したのは90年代後半からです。
ISDNが普及する以前はアナログ回線での通信が一般的でしたがISDNが普及したことでデジタル回線を使ったインターネット通信ができるようになり、より高速なインターネット通信を楽しめるようになりました。
2回線持てることから電話をしながらファックスを送ることもできます。
ISDNの速度は1回線あたり64Kbpsです。
2回線を使用することで2倍の128Kbpsの速度が出ます。
ISDNの速度は最高速度ではなく必ず出る速度です。
規定値の速度がそのまま出るので距離に影響されないのが特徴です。
ADSLとは
※フレッツADSLは2023年1月31日まででサービス終了予定です。
※Yahoo! BB ADSLは2024年3月末まででサービス終了予定です。
ADSLとは電話線の一部を借りて通信する技術のことです。
ADSLが普及したのは2000年代前半です。
ADSLはAsymmetric Digital Subscriber Line(アシメントリック・デジタル・サブスクライバ・ライン)の頭文字をとった略称です。
Asymmetric Digital Subscriber Lineは直訳すると、「非対称 デジタル 加入者 線」になります。
非対称というのは送信する速度と受信する速度が違うからです。
因みに上りと下りの速度が同じ通信技術をSDSL(Symmetric Digital Subscriber Line、対称デジタル加入者線)と言います。
ADSLのデータ通信速度は下り最大50Mbps・上り最大5Mbpsです。
上りはアップロード(データを送信)、下りはダウンロード(データを受信する)ことです。
ADSLはベストエフォート型サービスのため通信速度は必ず出る速度ではなく最大通信速度です。
ベストエフォート型サービスとは?
ベストエフォート型サービスとは「努力はするが保証はしない」サービスのことです。
最善の環境が揃えば理論上の最大通信速度を出せるが「実際の通信速度」は様々な要因が重なることで最大通信速度よりも遅い通信速度になります。
ベストエフォート型サービスについてさらに詳しく知りたい方はベストエフォート型サービスの解説記事をご覧ください。
ADSLは伝送損失が高いのでNTT局舎からの距離が遠いと通信が不安定になり、接続が途切れたり音質や画質の低下もあります。
アナログの電話線を借りて通信していますが、データはデジタルで送られます。
ADSLは1回線しかないので電話をしながらファックスを送ることはできません。
光回線とは
光回線とは光ファイバーを使ったインターネット回線のことです。
光回線が普及したのは2000年代中期です。
光回線もADSLと同じくベストエフォート型サービスです。
因みに2000年代の後半には無線LANやWi-Fiが普及しました。
光回線ではデータをレーザー光に変換し、光ファイバーを通り再びデータに戻しスマホやパソコンなどのデバイスに伝送します。
この時デジタル信号と光信号を相互変換する役割を担うのがONUと呼ばれる光回線終端装置です。(モデムやルーターっぽいあの黒い機械です)
ONUについて詳しく知りたい方はONUの徹底解説をご覧ください。
光回線は物理的な距離の影響を受けないので遠距離の通信でも伝送損失が小さく、安定したインターネット通信が可能です。
また、ADSLとは違い上りと下りの最大速度が同じなのが特徴です。

続いて光回線の選び方を解説していきます。
「極力安い光回線が良い!」「少し高くても良いからとにかく速い光回線が利用したい!」などあなたの要望に合った光回線をお選びください。
光回線の選び方

ここからはあなただけにあった光回線の選び方を徹底解説していきます。
「人それぞれみんな違うのに私だけに合った光回線なんて本当にあるの?」と疑問に思われると思います。
結論から言うとどのキャリアのスマホを利用していたとしても「セット割が付く光回線を選ぶ」のが最もお得な選び方です。
セット割とは?
セット割とは特定の組み合わせでスマホと光回線を契約することで毎月スマホ料金から割引されるサービスです。
スマホのデータプランによって割引額は異なりますが、ほとんどのプランで1,000円以上割引されます。
家族4人で計算すると年間48,000円もお得になる計算です。
使わないと非常にモッタイナイので必ずセット割が付く組み合わせで光回線を選びましょう。
セット割が付くスマホと光回線の組み合わせは以下の通りです。
スマホ | 光回線 | セット割 |
au |
|
|
ソフトバンク |
|
おうち割 |
ドコモ | ドコモ光 | ドコモ光セット割 |
BIGLOBEモバイル | ビッグローブ光 | 光SIMセット割 |
UQmobile | ビッグローブ光 | ギガMAX月割 |

上記以外の組み合わせで選んでしまうとセット割が適用されず損をしてしまうので必ず上記の組み合わせから光回線を選びましょう。
続いて速い光回線ランキングと安い光回線ランキングをご紹介します。
速い光回線ランキング
速い光回線を利用したい方は速い光回線ランキングを参考にしてセット割が組める光回線を選んでいきましょう。
速度ランキング | 光回線名 | セット割のスマホ会社 | 平均Ping値 | 平均ダウンロード速度 | 平均アップロード速度 |
1位 | コミュファ光 | au | 15.09ms | 560.63Mbps | 353.65Mbps |
2位 | NURO光 | ソフトバンク | 13.72ms | 504.64Mbps | 450.41Mbps |
3位 | eo光 | au | 18.57ms | 445.53Mbps | 313.27Mbps |
4位 | auひかり | au | 16.39ms | 408.85Mbps | 357.23Mbps |
5位 | ソフトバンク光 | ソフトバンク | 17.1ms | 313.2Mbps | 212.97Mbps |
6位 | So-net光プラス | au | 17.71ms | 295.27Mbps | 227.91Mbps |
7位 | ドコモ光 | ドコモ | 21.21ms | 266.45Mbps | 206.98Mbps |
8位 | ビッグローブ光 | au | 20.67ms | 256.34Mbps | 204.5Mbps |
※みんそくより調査

上記のランキングは平均ダウンロード速度ランキングです。
上記の図の通り、平均ダウンロード速度が最も速いのがコミュファ光です。
ただし、平均Ping値が最も低いのはNURO光なのでオンラインゲームや動画配信をする人はNURO光の方がおすすめです。
Ping値とは?
Ping値とはデータの応答速度にかかる時間を数値で表したものです。
数値が小さいほどタイムラグが少なく快適に通信ができます。
Ping値が大きいとゲームの場合、ボタンを押して攻撃したのにかわされたり、相手の攻撃をかわしたはずなのに当たったりといった「ラグ」が起きます。
Ping値の値が小さいほどラグも小さくなるので快適に通信をすることができます。
Ping値の目安は以下の通りです。
数値 | 体感 | 検索・動画視聴 | RPG・MOBAなどのシミュレーションゲーム | FPS・TPSなどの対戦ゲーム |
0〜15ms以下 | 爆速 | 〇 | 〇 | 〇 |
16〜30ms以下 | 速い | 〇 | 〇 | △ |
31〜50ms以下 | 普通 | 〇 | × | × |
51〜100ms以上 | 遅い | × | × | × |
auひかりのPing値は17.93msなので十分速い部類に入ります。
参考までにPing値が20未満の光回線をご紹介します↓
Ping値の目安は以下の通りです。
数値 | 体感 | 検索・動画視聴 | RPG・MOBAなどのシミュレーションゲーム | FPS・TPSなどの対戦ゲーム |
0〜15ms以下 | 爆速 | 〇 | 〇 | 〇 |
16〜30ms以下 | 速い | 〇 | 〇 | △ |
31〜50ms以下 | 普通 | 〇 | × | × |
51〜100ms以上 | 遅い | × | × | × |
auひかりのPing値は17.93msなので十分速い部類に入ります。
参考までにPing値が20未満の光回線をご紹介します↓
※光回線の名前をクリックすると各解説記事へとびます。
NURO光が速い理由は「G-PON」という他社が利用していない通信技術を使用しているためです。
G-PONについて詳しく知りG-PONの解説記事をご覧ください。
安い光回線ランキング
最低限の速さは欲しいけどとにかく安い光回線を利用したい方は安い光回線ランキングを参考にしてセット割が組める光回線を選んでいきましょう。
ここで大事なのは料金プランの金額ではなく実際にかかる金額です。

いくら料金プランが安くてもキャッシュバック金額が低ければ還元額は低いですし、逆に料金プランが高くても多くのキャッシュバックがもらえれば実際にかかる金額は少ないです。
そこで以下2つの値から料金ランキングを作りました。
- 契約期間中にかかる月額料金の合計からキャッシュバックキャンペーンを引いた実際にかかる料金(総支払額)
- 総支払額÷契約期間=平均月額料金

光回線によって契約期間は異なりますが、平均月額料金が分かれば比較しやすいと思います。
※セット割の割引はスマホの料金から割り引かれるため月額料金の計算に入れていません。(セット割を適用することでスマホ料金はさらに安くなります)
前提条件
- セット割の条件として光電話の加入が必須のため、戸建て・マンション共に光電話の基本料金も含めて計算しています。
- 全て1Gタイプの料金プランで計算しています。
- 全光回線最もお得なキャッシュバック額で計算しています。
- 工事費はキャンペーンにより0円になる光回線が多いので計算に入れていません。
戸建タイプとマンションタイプそれぞれ該当する方をご覧ください。
戸建タイプ料金ランキング
安さ順位 | 光回線名 | セット割のスマホ会社 | 契約期間 | 総支払額 | 平均月額料金 |
1位 | NURO光 | ソフトバンク | 2年 | 93,408円 | 3,892円 |
2位 | eo光 | au | 2年 | 101,888円 | 4,245円 |
3位 | コミュファ光 | au | 2年 | 104,430円 | 4,351円 |
4位 | auひかり | au | 3年 | 156,800円 | 4,355円 |
5位 | ソフトバンク光 | ソフトバンク | 2年 | 113,480円 | 4,728円 |
6位 | ビッグローブ光 | au | 3年 | 182,008円 | 5,055円 |
7位 | So-net光プラス | au | 3年 | 184,176円 | 5,116円 |
8位 | ドコモ光 | ドコモ | 2年 | 130,480円 | 5,436円 |
上記の図の通り戸建てタイプの場合最も安い光回線はNURO光です。

ただし、NURO光は提供エリアが狭いというデメリットがあるので注意が必要です。
NURO光の提供エリアは2019年12月12日に北海道が追加され、さらに2021年6月1日に中国エリアの「広島」と「岡山」が追加され全国で21都道府県になりました。
NURO光の提供エリア
北海道エリア】
北海道
【関東エリア】
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県
【東海エリア】
愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
【関西エリア】
大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県
【中国エリア】
広島県、岡山県
【九州エリア】
福岡県、佐賀県
提供エリアがどんどん増えているとはいえ、現状まだ日本全国の半分もありません。

NURO光が提供エリア外だった人は次に安いeoN光がおすすめです。
eo光の解説記事はこちらです。
マンションタイプ料金ランキング
安さ順位 | 光回線名 | セット割のスマホ会社 | 契約期間 | 総支払額 | 平均月額料金 |
1位 | auひかり | au | 2年 | 62,520円 | 2,605円 |
2位 | ソフトバンク光 | ソフトバンク | 2年 | 76,520円 | 3,188円 |
3位 | コミュファ光 | au | 2年 | 77,650円 | 3,235円 |
4位 | NURO光 | ソフトバンク | 2年 | 93,408円 | 3,892円 |
5位 | ビッグローブ光 | au | 3年 | 142,408円 | 3,955円 |
6位 | So-net光プラス | au | 3年 | 145,656円 | 4,046円 |
7位 | eo光 | au | 2年 | 97,560円 | 4,065円 |
8位 | ドコモ光 | ドコモ | 2年 | 98,800円 | 4,116円 |
上記の図の通りマンションタイプの場合、最も安い光回線はauひかりです。
auひかりは提供エリアは広いですが場所によっては提供エリア外の部分もあります。
auひかりが提供エリア外だった人は2番目に安いソフトバンク光をおすすめします。
ソフトバンク光の解説記事はこちらです。
ISDNとADSLと光回線の違いまとめ

登場してきた順番はISDN⇒ADSL⇒光回線です。
速さ順では光回線>ADSL>ISDNの順です。
技術の進歩によってどんどん通信速度が速くなっていることが分かります。
ISDNは2024年にサービス終了することが決まっているので早めの乗り換えをおすすめします。
現状ADSLと光回線の料金はほぼ同じなので通信速度が速い光回線に乗り換えるのがおすすめです。
最後に各光回線の最もおすすめの申込窓口をまとめます。

この記事を参考にあなたにとって最も良い光回線が見つかることを心より祈っています。